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消えてしまった最後の楽園「原宿歩行者天国」。新寺レコードのメンバーは7年間毎週通い、活動を続けました。 沢山の出会いがあって、ホコテンで知り合った者同士でバンドを組んだりと、充実した時間を過ごすことが出来ました。
消えてしまった最後の楽園「原宿歩行者天国」。新寺レコードのメンバーは7年間毎週通い、活動を続けました。
沢山の出会いがあって、ホコテンで知り合った者同士でバンドを組んだりと、充実した時間を過ごすことが出来ました。
事の始まりは、KENNYがテレビのニュースで「口笛おじさん」なる人物を偶然に見て「へえ、面白そう」と興味を持ったことがきっかけでした。
ニュースで「口笛おじさん」は、穴のあいたチューリップハットをかぶり、前後を反対に服を着て、激しく踊りながら口笛を吹いていました。
さっそく次の週にホコテンへ行ったKENNYは、口笛おじさんに話しかけ(この人は気に入った人物がいると、どんどんコンタクトを取っていくのです)、毎週通うようになりました。
そのうちキャンディちゃんという女装をしている人物が現れました。すぐに仲良くなり、ホコテンで行動を共にするようになりました。
バンドのメンバーとして、演奏活動の時はパーカッションやダンスで加わりました。ただ横で座っていることもありましたが、重要なバンドのメンバーとして皆から愛されました。
ホコテンには楽屋は当然ありません。他のバンドは車の中や道路を楽屋にしていましたが、新寺レコードの連中はキャンディちゃんが持ってくる机にビニールシートという、大変贅沢な楽屋を木陰に作っていました。
ホコテンで出会ったのは、口笛おじさん、山田哲也バンド、キャンディちゃん、踊りのおばさんなどでした。
そこで自然発生したのが「ホコテンズ」。正式にバンドになり、7年間に渡ってホコテンで演奏を続けました。おそらくホコテンで一番長く活動したバンドでしょう。
数年経った頃、大人の金と欲望が露出した、狂乱の「バンドブーム」が押し寄せました。次々とバンドは青田刈りをされ、出演するバンドもそれを狙って来る様になってきました。
口笛おじさんは「ここは世界一自由な場所だ」とマスコミにも発表していましたが、沢山の規制が生まれ、バンドブームが去って残ったのは、無惨な残骸だけでした。
ホコテンの異端児「ホコテンズ」は、原宿ホコテンがなくなる少し前まで活動を続けました。その強力なキャラクターの集まりで怖がる人も多く、ほとんどの観客は遠巻きに見ていました。
口笛おじさんが「死ぬまで毎週来る」と言っていた原宿ホコテンは、訳の分からない理由で強制的に突然中止になりました。
世代を越えて運命的に集まった「ホコテンズ」のメンバーは、今でも親密な交流を続けています。
沢山の出会いと想い出をありがとう。